Q:からだが硬いとケガをしやすいと聞きました。本当ですか?
A:ジュニア選手の骨には『骨端線』というものがあります。
ここで骨の長さの成長がおこり身長が伸びていきます。
個人差はありますが10才~14才で1年に6㎝から8㎝、12才~15才で1年に8cmから10㎝ちかく伸びるとも言われています。
骨の急激な成長(伸び)に対して、骨の端から端に付く筋肉は、両端から強く引っ張られ硬くなってしまいます(硬くちぢこまる)。
そういった状態でバスケット動作(ジャンプ・走るなど膝の曲げ伸ばし動作)を繰り返していると、特に前ももの筋肉(大腿四頭筋)が付着する膝のお皿の下あたりは引っ張られ強いストレスが生じます。
ひどい場合は強い痛みを伴いバスケットを休まなければいけない…と、いうこともあります。
また、痛みが消えた後もその影響で膝のお皿の下あたりが固くとび出したような変形が残ることがあります。
これはジュニア選手におこりやすいケガで、『オスグッド病』と呼ばれます。
このような痛み(ケガ)を未然に防ぐため、膝下の筋肉のつけ根にかかってくるストレスをマメに取りのぞく必要があります。
『からだが硬いので必ずケガをする!』ということはありませんが、からだが硬いことで膝下へかかるストレスはより強くなりやすく、痛みを伴う危険性が高くなるのです。
練習前後にストレッチを行い、筋肉にかかる強い緊張をゆるめてあげましょう。
参考文献 財団法人 日本体育協会
公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト③
スポーツ外傷・障害の基礎知識 P204~206
回答者:アミ(トレーナー、網田房子)