第8回トレジャーリング会津若松ミニバスクリニック

クリニックレポート

 今年もお正月明けの1月5、6日の二日間、福島県会津若松市のあいづ総合体育館でトレジャーリングのバスケクリニックを行いました。トレジャーリングの参加メンバーは、コーチが、アケ(岡里明美(元富士通HC)、サキ(立川真沙美:元ジャパンエナジー、富士通)、ヨネ(米倉貴之:大分愛媛ヒートデビルズ@bjリーグ)の3人、トレーナーはキヨミです。クリニックに参加してくれた選手たちは小1〜6年生までの男女210人。
 5日はトレーナーとコーチによる基本動作・基本技術の指導と福島医大の医師、福島県理学療法士会のメンバーによるメディカルチェック(4年生以上対象)とストレッチ講座が実施されました。
 6日は前日の復習と応用技術指導とコンディション講座を行いました。6日の最後はサイン会を行いましたが、今回初参加となったサキとヨネの前には長蛇の列ができました。そしてヨネは初の男子コーチでクリニック中に何度もダンクを披露したこともあり男子選手に大人気でした。

トレジャーリングスタッフからのコメント

<アケコーチ>

 1日目は基本姿勢(トリプルスレット等)意識しての基礎的な動作のメニューで練習を進めていきました。バスケットにおいて、シュート、ドリブル、パスなどの技術を高めることは大切です。それらを向上させるには、まず身体をスムーズに早く切り替える動作、そして怪我をしない正しいフォームが重要です。ですから、バスケットのプレーに結びつくことを意識させながらの基礎的の動作の練習を繰り返し行いました。
 2日目は、バスケットの技術メニューをメインにし、その中で前日の基礎動作を意識しながらの練習を行いました。複数の動作が同時に必要なバスケットの技術は、レベルが上がれば上がるほど基礎が出来ている選手、出来ていない選手で差はついてきます。小学生の頃に正しい基礎、スムーズな無駄のない動作を身に着けてほしいと思います。
 今回で8回目のクリニックになる会津若松市は、日頃のコーチの方々の素晴らしい指導もあり、多くの子供たちが上手に前向きにクリニックのメニューにチャレンジしてくれました。
そして、年々怪我をする選手も減り、バスケットの結果も出ているとお聞きして、とても嬉しく感じました。更に、強く上手く怪我のないバスケットの大好きな子供たちを増やしていきたいと私自身強く思う2日間となしました。

<サキコーチ>

 私は、引退理由が怪我だったので、このようなクリニックがバスケと出会った時にセットで知る事ができていたら、もっともっとパフォーマンスも上がり、長く選手を続けられたのではないかと思います。
 それくらい大切な事をトレジャーリングでは伝えていて、小学生ではその必要性がすぐに理解できないかもしれないけど、「本当に大切なことを知ってたんだ。」と、思う時が必ず来るのでクリニックでの事を意識して、バスケをしていってほしいです。
大好きなバスケだからこそ、上手くなりたい。
自分が好きな事をやってる事を忘れずにバスケを楽しんでください!

<ヨネコーチ>

 今回初参加にも関わらず、沢山の子ども達や御父兄の皆様、指導者の方々に手厚く歓迎して頂いて感謝しております。
 子ども達がひたむきに、一生懸命課題に取り組んでいる姿を見てとても嬉しく思いながら羨ましくもありました。素晴らしいスタッフやコーチの中でバスケットボールをやれる子ども達は幸せです。この様な機会が今後も続いて行けばと思います。

子ども達へ
うまく行かない事や、つまらない事もきっとあるかもしれません。
でも、試合で上手くいくために練習で失敗してください。
目的を持って失敗する事は成功への道になると思います。
だから、チャレンジする事をやめないで欲しいと思います。

<キヨミトレーナー>

 今回で8回目となり顔見知りの子どもたちもたくさんいます。1年生から参加してくれているソラちゃんは6年生となり今回が最後の参加となりました。いつも元気な三兄弟もお兄ちゃんたちが抜け三男坊だけが残ることになりました。いつも気軽に声をかけてくれた子どもたちに会えなくなるのは寂しいですが、彼ら彼女たちがここから巣立ちいつの日か日本代表となり「トレジャーリングのクリニックに参加していました!」と声をかけてくれたら嬉しいなと思っています。
 クリニックの最後に質疑応答をしています。200人以上の仲間、そして大勢の大人たちの前で手を上げて質問するのは勇気がいると思いますが彼らはいつも元気に質問をしてくれます。「NBAでどの選手が好きですか」「バスケットをしていて今までで一番嬉しかったことはなんですか」「シュートが安定しません。何に注意をしたらいいですか」等々。とても微笑ましい気持ちになります。
 また、地元のミニバスチームの指導者の方々、そしてバスケ協会、ミニバス連盟の方もとても親切で皆さんとお会いして懇親会で語らうことも楽しみの一つです。

 クリニックの開催にあたり多大なご理解とご協力を頂戴している会津バスケットボール協会会長の松井先生、会津ミニバスケットボール連盟会長の加藤氏、小沼氏、堀底氏、長谷川氏、福島医大の渡邉先生、ストレッチ講座、コンディショニング講座を担当していただいた樫村先生(JA福島厚生連 塙厚生病院)、そして運営にご尽力いただいているすべての関係者の方々に大変感謝しております。今年もありがとうございました。